今年もあと20日を切ったということで、年末年始のマナーなどについて、マナー講師の森良子さんとお伝えしていきます。

■12月13日は正月事始め ふさわしい日と避けたほうがいい日

熊崎風斗キャスター:
年末年始のマナーなどについてです。

年越しそばですが、日本サービスマナー協会の森良子講師によると、「大みそかであれば何時に食べてもOK」だそうです。一年の厄災を断ち切り、翌年に持ち越さないということです。

ちなみに香川県では「年明けうどん」という文化もあるそうで、縁起を担ぎ、紅白に彩られたうどんを食べる習慣もあります。

日本サービスマナー協会 講師 森良子さん:
「そばがいい」とはされていますが、うどんが名産の地域もあるので、あまりこだわらなくてもいいと思います。

厄災を断ち切るという意味のほかに、ビタミンB1が多く、すごく健康にもいいので、そういう文化があります。

熊崎キャスター:
飾り付けですが、12月13日が正月事始めとされ、年末までに行うものです。日本サービスマナー協会の森良子講師によると、 特に28日は「八=末広がり」でふさわしいとされているそうです。

この期間内でも、29日は「二重苦」を連想するため、31日は「一夜飾り」で縁起が悪いため、避けた方がいいということです。

日本サービスマナー協会 講師 森良子さん:
年神様は、31日の午前中に家にいるわけです。飾りをしていない状態で、お迎えするのは誠意がないということですね。そして、29日は二重苦と言われているので、やはり28日が理想かと思います。

■おみくじは左手=“受ける手”で

熊崎キャスター:
参拝の際のおさい銭で良くないとされる金額があるそうです。

【おさい銭 良くないとされる金額】
10円:遠縁になる
33円:散々な目にあう
65円:ろくなご縁がない
75円:なんのご縁もない
105円:当分ご縁がない
500円:これ以上の効果(硬貨)がない
※日本サービスマナー協会 森良子 講師より。諸説あり

5円(ご縁)も注意が必要だということです。

日本サービスマナー協会 講師 森良子さん:
大事なのは気持ちだと思います。皆さんがいい金額を入れていただくのがよろしいかと思います。

ホラン千秋キャスター:
一番いいのはシンプルな5円玉ですか。

日本サービスマナー協会 講師 森良子さん:
そうですね。一般的かと思います。

熊崎キャスター:
おみくじは、左手がいいとされているそうです。日本サービスマナー協会の森良子講師によると、左手は「受ける手」で、神様から純粋なメッセージを受けるという意味があるということです。

日本サービスマナー協会 講師 森良子さん:
あまりご存知の人もいないかもしれませんが、右手は何かをする手とされています。左手は、神様からのメッセージを純粋に受ける手ということなので、左手でひいてください。

■年賀状のマナー違反「句読点(、。)」

熊崎キャスター:
年賀状でもマナー違反とされることがあります。

例えば「今年もよろしくお願いします。」など、句読点(、。)を付けると、祝い事に区切りを付けるという意味になるため、避けたほうがいいそうです。

他にもNGワードがあって、日本サービスマナー協会の森良子講師によると、「去る」「絶える」「衰える」「失う」などがあるそうです。「去年」は「昨年」に言い換えたほうがいいということです。

日本サービスマナー協会 講師 森良子さん:
いわゆる忌み言葉ということです。

他にも、よく年賀状に書いてある「新春」や「謹賀新年」という言葉でも、「新春」は新しい年みたいな簡単な言葉になるんです。ただ、目上の人に出す際は失礼にあたるとされているので、丁寧な印象のある4文字を選ぶのがいいとされています。

2文字を選ぶか、4文字を選ぶかということもあります。

熊崎キャスター:
そして、おせち料理で最初に食べてはいけないのは、重箱の四隅だそうです。家の隅々まで幸福が届かないとされ、中央から食べるのがいいということです。

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<プロフィール>
森良子 さん
日本サービスマナー協会 特別講師
企業のビジネスマナーなど幅広く研修・講座を担当

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