今週末にかけて、強い寒気の南下で警報級の大雪が予想されているところがあります。日本海側で大雪が予想される際に、テレビの気象情報などで雪のサインとして示されることがあるのが「JPCZ」です。「JPCZ」とは何なのか?その現象とその発生メカニズムについてみていきます
JPCZとは
「JPCZ」は「Japan-sea Polar air mass Convergence Zone」の頭文字をとったもので「日本海寒帯気団収束帯」と呼ばれます。
まずは11日の雨と風の予想を見てみます。
日本海で異なる方向から吹く風がぶつかるエリアがあります。これが雨雲が発生しやすい風の「収束帯」です。
冬型の気圧配置が強まると、日本海のほぼ同じ場所に停滞するように雨雲(雪雲)が発生しやすくなります。この収束帯のことを「JPCZ=日本海寒帯気団収束帯」と呼びます。
JPCZのメカニズムは?
冬型の気圧配置が強まってシベリアから北西の季節風が吹く際に、朝鮮半島北部にある長白山脈によって風が2つにわかれ、それが再び日本海で合流し、収束帯がうまれます。
比較的暖かい日本海の海面からの水蒸気が集まることで、上空で雨雲(上空の寒気が強いと雪雲)が発達し、東日本の日本海側に次々と流れ込むことになります。
今週末にかけてもJPCZの発生が予想されています。JPCZの影響で予想以上の大雪になることもあるため、今後のJPCZの動きと最新の気象情報を確認してください。
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