新年に向けて、青森県八戸市で「新巻きザケ」の仕込み作業が盛んに行われています。記録的な不漁のため、業者は北海道産を仕入れ対応していますが、予約が殺到し、すでに完売だということです。

八戸市湊町の山千岩村商店の軒先に吊るされた「新巻きザケ」です。ここ数日の寒さで熟成が進み、仕上がりは上々だと言います。

新年の贈答品として古くから親しまれる「新巻きザケ」は、体長約1m、重さは3kgほどです。

ただ、青森県の沿岸では今シーズン記録的な不漁が続いていて、県によりますと11月中旬までの漁獲量は24.9トンと2023年の同じ時期の半分以下となっています。

このため店では、北海道からオスのシロザケを仕入れているということです。

加工場では、サケを2か月ほど塩漬けしたあと塩抜きし、1週間~2週間ほど寒風にさらして熟成させます。

山千岩村商店 酒井 博 取締役専務
「例年通りいい状態でできあがっています。ここ1~2週間、風も吹いてくれてちょうどよかった。昔から作っているものですから、これからも作り続けていきたい」

2024年は、2023年より1割ほど多い162本を仕込む予定ですが、販売分は、すでに予約で完売したということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。