なり手不足が深刻な、学校の先生。

こうした中、少しでも学校の現場に親しんでもらおうという取り組みが道内で行われています。

北海道小樽市の朝里中学校です。

玄関口で先生たちに混じり緊張した面持ちで生徒たちに挨拶する2人。

新任の先生…ではありません。

高校2年の亀田花歩さんと3年の伊藤琥白さんは、教員志望。

 その仕事を体験するインターンシップに参加するため、中学校にやってきたのです。

 教員免許がないため、正規の先生が立ち会っていますが、2人は教室を回って勉強を教えたり。

 給食を一緒に食べながら会話を楽しんだり。

昼休みにはドッジボール大会を観戦したりして、交流を深めました。

 中学3年生の生徒
「(亀田さんと)同じで私も自己推薦をやろうと思っているので、やり方とか緊張のほぐし方とか、いろいろ教えてもらった」

 中学1年生の生徒
「数学の対称の図形を教えてもらった。結構分かりやすくて参考になった」

 教員の仕事に関心がある道内の高校生を対象に、道教委が2020年度から行っているこのインターンシップには2023年度、延べ約1200人が参加しました。

教員のなり手不足が深刻な北海道では、先生になりたいという人をいかに増やすかが課題です。

 教員インターシップに参加 伊藤琥白さん(17)
「あまり授業が楽しくないと思っている人が楽しいと思えるような授業をしたいので、それをするためにはどうやって教えればいいかなと」

 教員インターシップに参加 亀田花歩さん(16)
「生徒と一緒に触れ合う中で、どう触れ合っていけばいいかというのを、先生自身もすごく考えていることに気づいた」

生徒たちと交流し、「現場」を肌で感じた2人。

夢にまた一歩、近づいたようです。

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