自民党の田畑裕明衆議院議員の不適切な党員登録問題を受け、自民党富山県連は3日、臨時の役員会を開きました。役員会では田畑議員の処遇について党本部に上申するかどうかの意見が交わされ、11月29日の会見での説明は不十分だったとの認識で一致しました。
臨時で開かれた自民党県連の役員会。米原蕃会長代行や宮本光明幹事長ら幹部が集まり、田畑議員の不適切な党員登録問題の対応を非公開で協議しました。
田畑議員は11月29日の会見で、不適切な党員登録が事務所管理の4割弱に当たる262人だったことを公表。党員登録と党費の支払いは親族が行い、亡くなってからは田畑議員の父親が支払いを引き継いだとしました。
自身の関与を否定し、親族と父親が関わった客観的な証拠は示しませんでした。
毛田千代丸キャスター
「何か客観的な証拠というか物証みたいなものがあれば示していただきたい」
自民党 田畑裕明衆議院議員
「特段ございませんが、第三者の専門家の調査を受けましてお応えをさせていただいている」
田畑議員の不適切な党員登録問題について2日、自民党の森山幹事長は─。
自民党 森山裕幹事長
「本人の意思なしに入党しておられたのかどうか、まだ正直なところ、全然田畑さんから報告を受けておりませんので…。田畑さんからも聞かせていただきたいと思いますし、富山県連からどういう処理になっていたのかということも聞かせていただきたいと思います」
県連の役員会では出席者が田畑議員の処遇について党本部へ上申すべきか意見交換したほか、田畑議員が支援者と電話で話した音声データと会見での説明の整合性が取れないことや、党員登録の経緯について客観的な証拠が示されなかったことを理由に、説明が不十分だったとの意見で一致したということです。
自民党県連幹事長 宮本光明県議
「十分、党員の皆さんや県民の皆さん方に実態が伝わったかどうかと言われると、疑問視が残るねというのが、大体皆さん方の大筋の意見だったと思っています」
県連は近く田畑議員本人から意見を聞く場を設ける方針です。
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