高齢者が製作した芸術作品を展示する「かりゆし美術展」が浦添市で開かれている。
今年で15回目を迎えた「かりゆし美術展」は高齢者の生きがいづくりなどを目的とする全国健康福祉祭、通称・ねんりんピックの一環として開催されていて、今年は60歳から96歳の高齢者あわせて163人が出展した。
初日となった3日に行われた表彰式では、絵画や工芸など各部門の受賞者に賞状と記念品が手渡された。
各部門で金賞を受賞した作品の中で最も優れた作品に贈られる県知事賞には、百人一首を筆で書いた新垣智恵子さん(95)の作品「和歌」が選出された。
――受賞したお気持ちは
▽新垣智恵子さん(95)
「思いがけない賞でびっくりしています」「嬉しいことはもちろん、寂しいとき、悲しいときも筆を取っていたら癒されます。だから、書は生きる縁になっています」
日本画の部門では、無病息災などを願う小浜島の結願祭(きつがんさい)を描いた那覇市の山城東雄さん(80)が金賞を受賞した。
▽山城東雄さん
「自分ではあまり良いと思わなかったけど評価されたんで、嬉しいですね」「赤土をとってきて、それで顔料をつくって塗ってます」
かりゆし美術展は今週7日までの5日間、浦添市美術館で開かれる。
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