29日午後、宜野湾市の80代女性が住む家に、金融機関の職員になりすました人物から電話があり、「年金の振り込み手続きをするにあたりキャッシュカードを預からなければならない」などと嘘をついた。

信じ込んだ女性は自宅を訪ねてきた人物に暗証番号を告げてキャッシュカード2枚を渡してしまい、現金160万円を盗まれた。警察が、ATMで現金を引き出した人物の行方を捜査している。

警察官を名乗って「事件の容疑者になっている」と嘘で脅したり、役所の職員を名乗って「還付金がある」と嘘をついて現金をだまし取る特殊詐欺は急増している。

沖縄県警によるとこうした特殊詐欺の今年の認知件数は11月28日時点で135件、去年の同時期に比べ3倍に上っている。

警察は29日の事件を受け、「金融機関の職員が年金の支給手続きのためにキャッシュカードの暗証番号を聞いたり、カードを受け取りに来ることは絶対にない」として、そうした電話があった際には一人で判断せず、家族や友人知人、警察に相談するよう呼び掛けている。

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