沖縄防衛局は、普天間基地の移設に絡む土砂運搬作業現場で警備員が死亡した事故を受け中止されていた、本部港での土砂の運搬を再開することを県に通達した。

今年6月、名護市の安和桟橋近くで警備員の男性がダンプカーにひかれて死亡した事故を受けて沖縄防衛局は、本部港でも土砂の運搬を中止していた。

沖縄防衛局は、港などでの抗議行動を「妨害行為」と断じ非難していて、県が有効な安全策をとらないため防衛局が「万全の対策」を講じたうえで本部港での作業を再開すると、29日、県に伝えた。県庁を訪れた防衛局幹部が文書で通知した。

▽沖縄防衛局・三沢大輔 調達部長)
「作業の安全に十分留意しながら、適切に事業を実施していきたい」

防衛局は今月20日にはうるま市の宮城島で初めて土砂を搬出しており、本部港でも作業を再開することで移設工事をさらに加速させる狙いがあるとみられる。

本部半島 港の背後に埋め立て材を産出する山

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