去年4月、仙台市内で乗用車を運転し、信号無視で軽乗用車に衝突し60代男性を死亡させた危険運転致死の罪などに問われている男の初公判が28日、仙台地方裁判所で開かれました。男は「赤信号を無視したことはありません」と起訴内容を一部否認しました。

危険運転致死と詐欺の罪に問われているのは茨城県鉾田市の無職・本宮龍希被告(25)です。

起訴状によりますと、本宮被告は去年4月、仙台市宮城野区岩切で乗用車を運転中、赤信号を無視して交差点に進入し、近くに住む会社員の菅野進宏さん(当時61)が運転する軽乗用車に衝突し、菅野さんを死亡させたとされています。

また、2020年9月には、本宮被告ら9人が共謀し、仙台市内でレンタカーなど3台をわざと衝突させ、7人が負傷したように装い、保険会社などからあわせて1133万円あまりをだまし取ったとされています。

仙台地裁

28日、仙台地裁で開かれた裁判員裁判の初公判で、本宮被告は事故を起こしたことや金をだまし取ったことについて、「間違いありません」と認めた一方で、「ことさら赤信号を無視したことはありません」と起訴内容を一部否認しました。

これに対し検察は、交差点の信号が赤に変わってから事故まで13秒間あり、本宮被告の視界に入り続ける位置にあったなどと指摘しました。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。