2024年1月、青森県八戸市で当時5歳の娘に水をかけて浴室に放置し、死なせた罪に問われている母親の裁判で、検察側は懲役12年を求刑しました。

起訴されているのは、無職の宮本菜々美被告(22)です。起訴内容などによりますと、宮本被告は2024年1月、当時住んでいた八戸市のアパートで内縁の夫の関川亮被告(32)とともに、当時5歳だった娘の望愛(のの)ちゃんを浴室で服を着せたまま水で濡らしました。その後、約4時間半放置し死亡させたとして保護責任者遺棄致死の罪に問われています。

青森地裁で開かれた28日の裁判で検察側は、「子どもが『ごめんなさい』と謝っているにも関わらず、浴室に放置し、その間、宮本被告は居間でゲームをしていた。その結果、死亡させたことは悪質であり動機や経緯に酌むべき事情がない」として懲役12年を求刑しました。

対して弁護側は、「内縁の夫から暴力を受けるなど宮本被告の置かれていた状況で冷静に考える余裕がなかった」「内縁の夫が娘に水をかける行為などを止めなかったという消極的なものである」として、執行猶予付きの判決を求めました。

11月27日の裁判の法廷内スケッチ

最後に宮本被告は「私のしたことは許されるものではない。娘に謝罪しながら罪を償っていきたい」と話しました。

判決は、12月10日に言い渡される予定です。

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