生命保険(個人年金保険含む)に加入している2人以上の世帯は今年度(2024年度)89.2パーセントと、前回3年前の調査とほぼ同水準であることが公益財団法人、生命保険文化センターの調べでわかりました。

この調査は公益財団法人「生命保険文化センター」が、一般家庭の生命保険の加入実態および生命保険・生活保障に関する考え方を把握するため1965年(昭和40年)から3年ごとに実施しているものです。

調査は4月5日から5月26日まで行われ、2人以上の世帯は全国400地域で合わせて4000サンプルを回収、単身世帯はインターネットを通じて全国から2400サンプルを得ています。

2人以上世帯の9割が生命保険に加入

それによりますと2024年度の調査では、個人年金を含む生命保険の世帯加入率は2人以上の世帯では89.2パーセントと、前回(2021年度)の89.8パーセントとほぼ同水準であることがわかりました。

また、今回は国内の3分の1が単身世帯になったことから、新しく単身世帯も対象に調査し、その加入率は45.6パーセントでした。

死亡保険の金額は2人以上で1,936万円

2人以上の世帯の死亡保険の金額は平均で1,936万円と、3年前の前回調査より91万円減り、低下傾向が続いています。単身世帯での普通死亡保険の平均値は900万円でした。

2人以上の世帯の払い込みの金額は年間で平均35.3万円と前回調査とほぼ同じで推移しています。単身世帯は平均で14.4万円でした。

万一、入院、老後、介護の際の経済的準備

次に世帯主が死亡するなど、万一の事態の場合の経済的な準備について聞いたところ、2人以上の世帯では「生命保険」が56.1パーセント、「預貯金・貸付信託・金銭信託」が44.6パーセントを占めています。

単身世帯では、万一の事態や、入院、老後、介護、就労不能の場合など、備えのほぼすべてで「預貯金・貸付信託・金銭信託」に期待する傾向となっています。

生命保険文化センターは詳細な分析を来年1月ごろにまとめることにしています。

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