オオカミやクマ類、イヌワシなどの大型の捕食者と、それらの多種多様な食事内容を実物標本やレプリカなどで詳しく紹介した企画展が、盛岡市の岩手県立博物館で開かれています。

この企画展は肉食獣や猛禽類など、食物連鎖の最上位に位置する動物が何を食べているかをテーマに開かれているもので、会場には88種類の捕食動物と、それらが普段食べている哺乳類や鳥類、魚類や昆虫などの資料あわせて195点が展示されています。

例えば同じ大きさの猛禽類でも、ノスリやチュウヒはネズミを、サシバはカエルやヘビを、ハチクマは名の通りハチの幼虫やさなぎを、オオタカはカモやハトなどの鳥を食べ、食事内容が全く違います。

オオタカのはく製


また、シャチは海中最強の捕食者で小魚から大型クジラまで襲いますが、口には大きく鋭い歯が上下に並び、大きな肉を食いちぎる力強い構造になっています。一方、ハンドウイルカは細い歯がびっしりと生え、小魚やイカを確実に捕らえて丸呑みできるようになっています。

ハンドウイルカの頭蓋骨

会場には親子連れも多く訪れ、迫力あるオオカミやホッキョクグマのはく製に見入っていました。

この企画展は12月1日まで行われています。

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