太平洋戦争末期、長崎県諫早市の上空で展開された空中戦で犠牲となった日米双方の軍人を追悼する式典が、21日諫早市で執り行われました。
80年前の11月21日、長崎県大村に来襲したアメリカのB29を、日本の零戦が諫早上空で撃墜。日米の搭乗員が犠牲となりました。
B29が墜落し、アメリカの軍人11人全員が亡くなった小長井港沖近くで、21日追悼の式典が行われ、アメリカ海軍佐世保基地の司令官らも参列しました。
追悼行事は、地元有志らでつくる会が続けてきたもので、日米双方の機体の墜落地に「慰霊碑」を建立しています。
日米友好追悼の会 犬尾博治名誉会長(90):
「(アメリカ軍人の)死体が4人並べてありました。みんな真っ裸でした」
会の名誉会長・犬尾博治さんは、B29が墜落した後、現場を見に行ったことを覚えています。21日は、日本の零戦が墜落した諫早市高来町の山中でも追悼式が行われました。
21歳だった坂本幹彦少佐の亡骸が見つかった場所ー。ことし8月、坂本少佐と共に出撃し犠牲となった3人が新たに判明し、慰霊碑に名前が記されました。
日米友好追悼の会 犬尾博治名誉会長(90):
「戦争っていうのは汚いもんだ、嫌なもんだ、ひどいもんだっていうことをある程度本当に知らなければ平和にはならない。こんなところに死体が落ちていたんですよ」
戦後80年。参列者は、恒久平和を願いながら日米双方の犠牲者を追悼しました。
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