福島市の市民会館の敷地に歴史がある茶室がありますが、取り壊されることになっています。この茶室で先日、茶会が開かれ、参加した人たちは存続を求めています。

福島市霞町にある福島市市民会館。中庭には、趣のある茶室が佇んでいます。

「偕楽亭(かいらくてい)」と名付けられたこの茶室は、かつての福島城にあった料亭を50年以上前に現在の場所に移したものです。長年、市民に親しまれてきた歴史ある建物ですが、市は、この場所に消防本部の移転を決めていて、来年にも市民会館と偕楽亭を取り壊します。

これを受け、4月20日、市民の有志が茶室の存続を求め、茶会を開きました。茶会には大学生なども参加し、茶室を後世に残すためのアイデアを出し合っていました。

福島学院大学・菅野元稀さん(19)「歴史的な建造物は残した方が良いと思う」WABUNKAふくしま 照井寿美子さん「どうあるべきなのかということをもう一度認識したい。壊されていくことを再度考えてほしい」

偕楽亭では、5月22日にも茶会が開かれ、参加者たちは、市に茶室の存続を求めるとしています。

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