東京大や理化学研究所(埼玉県和光市)などのチームは21日、誤差が300億年に1秒とされる超高精度の「光格子時計」の体積を、従来より7割以上小さい250リットルに小型化することに成功したと発表した。  光格子時計を使えばアインシュタインの一般相対性理論に基づき非常にわずかな標高差を観測できる。小型化したことで運搬が容易になり、火山や地殻変動の観測など幅広い活用が期待される。  光格子時計は2001年に香取秀俊・東大教授が考案。レーザー光で作った格子状の空間に原子を閉じ込め、振動を測定する。チームは今回、レーザーなどのシステムの構造を見直し、従来の920リットルから大幅に小型化した。

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