全国の養鶏場でも鳥インフルエンザによる殺処分が相次いでいて消費者や卸売り業者からは今後の卵の価格への影響に心配する声も聞かれます。

(記者)「鳥インフルエンザの発生で心配されるのが食卓に並ぶ卵の価格への影響です」

鹿児島市のスーパーでは21日、1パック268円で販売されていました。こちらの店では1年を通じて1パック200円から300円の間で安定していましたが、おととしのシーズン、県内では鳥インフルエンザが過去最多の13養鶏場で確認され、一時、価格が1パック300円を超えました。

(買い物客)
「できれば安くなってくれればいいけど、しょうがない」

「怖いですね。すぐまた卵なくなるんじゃないかと思った。(一時期)朝早く卵が売り切れる、争奪戦みたいな感じだった。今ちょっと落ち着いているけど、またあんあなふうになると嫌」

出水市での鳥インフルエンザの確認を受けて、品薄対策として県内に3か所ある卵の仕入れ先を1か所増やし来週から県外産の卵も仕入れるということです。

(フレッシュフィールドなりざわ 成沢洋社長)「おととし鳥インフルエンザで卵が手に入らない状態があったので、前もってリスク管理として取引先1社増やして、新しい卵の手配ができるように(品薄対策の)手だけは打っておこうと考えている」

県内の採卵用のニワトリの飼育数は1158万羽の全国3位です。

卵の卸売りを行う鹿児島市の三州鶏卵の飯山社長は県内で流通する卵にすぐに影響はないものの、「今後、全国的な感染の広がりや県内の主要な養鶏場に被害が拡散すると価格の高騰も懸念される」と話します。

(三州鶏卵 飯山哲二社長)「出水から他の地域に拡散して増えていくと、やっぱり大きな養鶏場が3か所、4か所あるので(出水)以外に飛び火しないように願っている」

日々の食卓やこれからのクリスマスケーキやおせちに欠かせない卵。需要が伸びるこれからの年末年始に鳥インフルの影響が心配されます。

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