「人生100歳時代」何歳になっても人生を豊かにするヒントが大阪・高槻市にありました。

 4月23日、高槻市に集まったのは60歳から88歳までのシニア世代31人です。何をしているのかというと、老後の生き方を学びに来ています。ここはシニア世代を対象に『学び直し』ができる「たかつき市民カレッジ」です。

 (元滋賀県知事の講師 國松善次さん)「大変な勢いで100歳の人が増えている。8割が認知症になる。半分が寝たきりなんです。どういかに老いるか、あるいはどう備えるか。このことが私たちが考えないといけないことだと思います」

 カレッジでは、健康や生きがいの作り方について学ぶ基礎講座に加え、高槻市の自然・歴史・文化・行政などの特定のテーマを学ぶ特別講座などがあります。初年度の受講者は約50人でしたが、5年目となった現在は280人にまで増えました。参加する目的は人によって様々ですが、皆さんシニアになってから学び直すことに楽しさを感じているようです。

 (64歳の受講者)「あまり地元のことを知らないので」
 (81歳の受講者)「お話を楽しく聞かせてもらおうか」
 (75歳の受講者)「のらりくらりしていたんですけれど、これじゃいかんなと」
 (67歳の受講者)「自分の好きなことを好きな時にできる範囲で楽しむというのは、そういう自由はなかったですから、そういう意味では楽しいですね」
 (80歳の受講者)「私は全然学ぶ意欲はない。ただ人とちょっと話ができる機会を作りたい。きょう来て、これはすごい良かったなと思います」

 カレッジを立ち上げた77歳の馬渕晴彦さんは、学びを通じてシニアの可能性を広げたいと話します。

 (NPO法人たかつき市民カレッジ 馬渕晴彦理事長)「『第二の義務教育』ですね。もう一回学んで、もう一回社会に出ようや、地域に参加していこうやと。これが一番の狙いです」

 長い老後。仲間と学び直す時間が人生をより豊かにするかもしれません。

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