青森県は、津波防災の日である11月5日~24日までを、あおもり防災ウィークと設定し、災害に対する意識を高める様々な取り組みを行っています。
13日、県庁では大雨災害などからの復旧の支障になる流木を素早く回収してもらうための協定締結式が開かれました。
締結式には、青森県の森林組合連合会、森林整備事業協同組合、それに国有林材生産協同組合の代表が参加し、宮下知事と協定書を取り交わしました。
青森県 宮下宗一郎 知事
「いざとなった時に対応できることは、災害対応の即時性を極めて高めることだという風に思いますし、すなわち、そのことは青森県全体にとって復興というより復旧の大きな力になってくれるものと確信しております」
3年前の2021年8月、むつ市の周辺では記録的な大雨によって流れ着いた大量の木々の回収に約2週間かかり、復旧に遅れが出ました。
協定によって、県が要請した時に組合に加盟する企業は、重機などを使って流木を撤去したり、応急対策に支障となる立ち木の伐採に取り組み、その費用を県が負担します。
県森林組合連合会 須藤 廣明 代表理事会長
「流木の処理は大掛かりになる。熟練した作業員と高性能な機械を全部揃えていますので、お手伝いしたい」
また、県はキャンピングカーに関連する企業で作る日本RV協会と災害の時にキャンピングカーの提供を受ける協定を結びました。
1月に起きた能登半島地震では、ライフラインの復旧に時間がかかり、他の都道府県から来た職員の宿泊場所の確保が課題となっていました。
日本RV協会 荒木 賢治 会長
「キャンピングカーのいい所はエンジンをかけなくてもヒーターがついています。エンジンをかけなくても、居住空間用のバッテリーだけで1日1リットルぐらいしか使わなくても暖かい部屋を確保できる。1月1日のことでしたから、寒い中で眠くて廊下で寝ていた職員も、大分助けることができたと思っています」
災害が起きた時は協定に基づき、県はキャンピングカーを宿泊場所として使用し被災地での復旧・復興に当たることにしています。
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