約3億円かけて国内初となる機械を東京に本社を置く農作物の生産販売会社が、青森県の弘前支店に導入しました。稼働したのはオランダで製造された「リンゴの大型選果機」で、1秒あたり8個のリンゴを選別できます。

日本農業弘前支店が国内で初めて導入したのは、オランダの選果機メーカーGREEFA社製の「リンゴの大型選果機」です。

選果機はカメラ20基を内蔵していて、リンゴ1個につき150枚の画像を撮影、色、大きさ、糖度、きずなどを瞬時に判断し仕分けします。

従来の機械であれば1秒あたりに選別できるリンゴは3個でしたが、GREEFA社製は8個です。

機械の導入には約3億円かかりましたが、日本農業はこれまで農家が手作業で行い負担になっていたリンゴの選果を請け負うことで、生産性の向上を目指すとしています。

日本農業弘前支店 松本康平 青森事業統括
「話してて、よく言われるのは『たんげ楽になった』と言ってくれる生産者が多いですね。いままで生産者さんの負担が大きくて、なかなか規模拡大できなかったりとか、忙しい姿を見て、継ぐのはちょっと嫌だなと思うようなこともあったかもしれませんが、そういう負担を少しずつ取り除いていくことで、どんどん生産が増えていけば、もっともっと可能性も広がっていくと思っています」

日本農業弘前支店には現在、約800の農家がリンゴを出荷していて、昨シーズンの約2.5倍となる1万9000トンのリンゴを選果する計画です。

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