円安が止まりません。外国為替市場では4月29日、一時1ドル160円台まで下落しました。止まらない円安が、私たちの生活にも影響を及ぼし始めています。
静岡市駿河区のスーパーマーケットです。
<田子重西中原店 増田克己店長>
「こちらではカナダ産の豚のローストか、肩肉の販売をしています。今のところは、売価も変わってなくて、きょうは均一セールということで、100グラム98円で販売しています」
一方で、値上げが進んでいるのが輸入品の牛肉です。
<田子重西中原店 増田克己店長>
「(輸入品の牛肉は)2か月くらい前に10パーセントくらい上がりました。円安の影響なのか、飼料の値段が上がっているのか、原油高で輸入ですから、仕入れコストが上がっているのか、いろんな要因があると思う」
4月30日の時点で、輸入牛の値段は100グラムあたり328円。今回の円安でさらなる値上がりが予想され店は不安を感じています。
<客>
「豚や鶏肉を選びますね。最近は、あんまり(牛肉を)買わないですかね」
<客>
「全体的に上がっていますね。家計が厳しいです」
ガソリンの価格も高止まりの状況が続いています。
<客>
「(ガソリン)高いですね。昔の100円ちょっとのイメージが強いので安くなってほしいです」
<客>
「払わなければいけないものはね払うしかないから、どういってもしょうがない」
イランとイスラエルの対立によって、原油の価格が上がっていることに加え、ドルで取引される原油は、円安が進めば進むほど輸入のコストが増えていきます。
この店では、2024年に入ってから170円台で推移していて値段が下がらないと言います。
<遠鉄石油SS営業部 杉浦利宗次長>
「去年の一時は(180円台になるなど)もう少し高かったので、それから比べれば少し落ち着いては来ているところはありますが、まだお客様からの意見としては高いっていう声も聞かれる」
店では、週末割引として1リッターあたり2円の割引をするなど努力しています。
<遠鉄石油SS営業部 杉浦利宗次長>
「地域のお客様に安心して使ってもらえるように努力をしていくしかない」
専門家によると今後も円安の大きな流れに変化はないとみられます。
ガソリンについては、延長された政府の補助金がいつまで継続されるのかが焦点です。
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