歴史的偉業を成し遂げた尊富士関。凱旋初日の30日、青森テレビを訪問しました。インタビューで語ったのは『初優勝の喜び』に加え、『故郷・青森への思い』とこれからの『相撲道』です。
長い歴史を数える角界で大きな足跡を残した尊富士。大きな拍手に包まれ、青森テレビを訪れました。快挙から1か月―。はじめに口にしたのは、春場所の声援への感謝でした。
大相撲春場所で初優勝 尊富士 関
「本当に県民の力がないと自分の相撲人生は成り立っていないですし、何より県民の皆さんの喜んでいる姿が自分にとっての1番のうれしいことなので、本当に感謝しても仕切れない部分もある」
優勝がかかった春場所14日目に右足を負傷。それでも千秋楽の土俵に立てたのは背中を押してくれる故郷の存在があったからです。
大相撲春場所で初優勝 尊富士 関
「僕が相撲の土俵に立って、皆さんの頭の中の一つの記憶に残れればなと思って、土俵に上がっている」
記録より記憶に―。尊富士 関が記憶に残ることを強く意識するのは自らが土俵に立つことが相撲の魅力を伝えることにつながると信じているからです。
大相撲春場所で初優勝 尊富士 関
「やっぱり自分が活躍することによって、少しでも相撲に興味を持っていただけたら、固く考えずに相撲を楽しんでもらえれば、それがやっぱり自分の中でうれしい」
今回の帰省で繰り返し口にするのは『青森への思い』。尊富士は、故郷の人たちに直接感謝を伝えられる凱旋パレードを楽しみにしています。
大相撲春場所で初優勝 尊富士 関
「笑顔を見ることがやっぱり次の自分の相撲人生の原動力になるので、力に変えられるような最高の皆さんの笑顔を見られるのを楽しみにしています」
「幕尻」から「東前頭六枚目」に番付を上げた夏場所の出場は、右足の回復状況を慎重に見極めるとしていますが、25歳の角界のホープには確固とした『相撲道』があります。
大相撲春場所で初優勝 尊富士 関
「出る出ないは、まだ自分の中ではっきりしていないですけど、やっぱりそのなかで1日どうやってしっかり生きていって、どうやって1日を大切にするかだと思っている」
1日1日に全力を捧げる―。ちょんまげ姿で角界の歴史を塗り替えた尊富士。その眼差しは光り輝く未来を見つめています。
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