シリーズでお伝えしている大型連休の注目スポット。2回目は、鹿児島市の県立博物館です。全国でも珍しい体験ができるということで、その楽しみ方を取材しました。
およそ16万点の標本やはく製などを収蔵する県立博物館。展示室に入ると、幅2メートルほどの桜島大正噴火の噴石に、国の特別天然記念物・アマミノクロウサギ、ルリカケスなどのはく製などが出迎えてくれます。
こうした南北600キロある鹿児島の自然や、多様な生態系を紹介するおよそ6000点が常時並んでいます。
入館無料で、年間10万人以上が訪れる県立博物館ですが、他の博物館ではあまり見られない展示も…。
(レポーター)「この部屋に展示しているものは触ることができます。こちらはシロクマです。その大きさに迫力を感じますが、このように、なでることもできるんです」
その1つが、全国でも珍しい「触れられる展示」。なかなか触れることのできないハブやオオヤマネコなど、はく製や標本に実際に触れて、感触や大きさを肌で感じることができます。
(県立博物館学芸主事 若松斉昭さん)「大事な標本なので、基本的には触れない、見るだけですが、子どもたちはやはり触りたい。大きなシロクマを触って毛並みを確かめることができたり、いろいろ触って感じてもらえるコーナーを用意しています」
また、土日を中心に、無料で楽しめる科学実験イベントもあります。この日は、洗濯のりを使ったスライムづくりと、小さなプラスチックの羽につまようじを刺して飛ばすおもちゃづくり。大人も子どもも一緒になって楽しんでいました。
(宮崎から)「(Q何色のスライム作った?)ピンク。(Q楽しかった?)うん」
(鹿児島市から)「(入館無料は)子育て世代にとっては良いと思っています。普段見ることができない生き物とかいるので、良い刺激になるかなと」
(県立博物館学芸主事 若松斉昭さん)「どこに行こうかなと思った時に、博物館があるじゃないかと。お天気に関係なく入館無料で楽しめます」
県立博物館は、近くの宝山ホール4階に別館があります。
(大分から)「ここは初めて。すごく分かりやすくておもしろかった」
このプラネタリウムは、1966年のオープンで、実は九州で最も歴史の長い施設です。季節の星座や、職員が手作りした宇宙などの物語をベースに、1日4回上映しています。
Qこれまでにプラネタリウムは何回見たことがある?
(大分から)「10回以上見たことある。星がおもしろいから」
こちらは高校生以上230円、小中学生130円で、土日祝日のみ県内の高校生以下は無料となります。さらに…
(レポーター)「別館となる4階フロアにはプラネタリム、そして、床の足跡をたどると恐竜の全身骨格の化石があるんです」
いずれも全長6メートルほどあるこの2体は、アメリカで発掘された草食恐竜カンプトサウルスと、肉食恐竜アロサウルス。本物の化石で組み上げた全身骨格の恐竜標本は、全国でも珍しいそうです。
(県立博物館学芸主事 若松斉昭さん)「『実は』というのものが、結構、鹿児島県立博物館にありまして。自分だけが見つけた博物館の『実は』を探してみるのも、おもしろいかもしれません」
大型連休も後半へ。県立博物館で、世界と鹿児島の自然に触れてみてはいかがでしょうか?
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