インターネットで実行犯を募集する「闇バイト」への応募者が関与したとみられる事件が、富山県内でも相次いでいます。県警では「一度手を染めると逮捕されるまで捨て駒として使われる」と早めの相談を呼びかけています。
首都圏を中心に各地で相次ぐ強盗傷害事件。実行犯となったのが「闇バイト」の応募者たちです。
富山県警 生活安全企画課次席 新村健二さん
「県内でも強盗事件とは言いませんが、特殊詐欺の受け子に応募して犯罪に加担してしまう、そういった事例は確認されております」
「闇バイト」への応募者が関与したとみられる詐欺や窃盗事件が、県内でも相次いでいます。
10月21日には富山市の80代の女性からキャッシュカードをだましとり、現金70万円を引き出したとして、東京都の18歳の無職の男が逮捕されました。
男は「SNSを通じて闇バイトに応募した」と容疑を認めたということです。
さらに11日も黒部市の70代の女性からキャッシュカードをだまし取り、現金182万円を盗んだ疑いで、富山市の36歳の無職の女が逮捕されました。この女も闇バイトに応募して犯行に及んだと供述しているということです。
いずれの事件でも警察官などになりすまして、高齢女性に電話をかけてキャッシュカードをだましとっていました。
”捨て駒”にならないように…早めの相談を
富山県警生活安全企画課の新村建二さんは、一見すると闇バイトとは気づかないようなSNS上でのアルバイト募集に注意するよう呼びかけています。
富山県警 生活安全企画課次席 新村健二さん
「最初はホワイト案件とか即日即金、簡単な仕事といったメッセージでくるということで、最初は犯罪に加担するという思いがなくそのまま応募してしまうという事例もあると聞いております」
闇バイトとは知らずに応募し、一度、犯罪グループに個人情報や家族構成などを知られてしまうとその情報をもとに脅され犯罪から逃れられなくなるといいます。
富山県警 生活安全企画課次席 新村健二さん
「一度手を染めれば最終的に警察に捕まるまでずっと使われる、犯罪グループは捨て駒としてその応募者を使うということになります。絶対にそういうものには手を出さないようにお願いしたい」
県警は、万が一、闇バイトに関わってしまったら一人で悩まずに連絡してほしいと呼びかけています。
富山県警 生活安全企画課次席 新村健二さん
「警察では闇バイトに応募した後、脅されるなどして悩んでいる方そういった人を保護する取り組みを進めております。一人で悩まず警察に相談していただければと思っております」
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