パレスチナ自治区ガザでの停戦などに向けた交渉を仲介するカタールは、「取り組みが行き詰まっている」などとする声明を発表しました。前回の協議の際に、「合意に達しなかった場合、仲介を一時的に中断すると伝えていた」としています。
中東カタールの外務省は9日、イスラム組織ハマスとイスラエルとの停戦や人質解放に向けた交渉について「仲介の取り組みは現在行き詰まっている」などとする声明を発表しました。
カタールはガザでの戦闘が始まって以降、アメリカやエジプトとともに交渉を仲介してきましたが、声明によりますと、10日前に行われた前回の協議の際に、「今回合意に達しなかった場合は、ハマスとイスラエルの間の仲介を一時的に中断すると伝えていた」ということです。
また、声明では、「戦闘の終結に向け当事者が意志と真剣さを示した場合、カタールは取り組みを再開させ、あらゆる努力を最前線で行う」と強調した一方、「戦争の継続を正当化するために交渉の継続を利用している」などと非難しています。
これに先立ち、複数のメディアは、カタールが交渉の仲介役の離脱を決めたと報じていたほか、アメリカの要請で首都ドーハにあるハマスの事務所の閉鎖を決めハマスに国外退去するよう求めたと伝えていましたが、カタール外務省はこれらの報道について否定しています。
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