トランプ氏の返り咲きになり、世界がどう変わっていくのか。
7日は、2つの戦争がどうなっていくのか見ていきます。

2つの戦争というのが、「ロシアのウクライナ侵攻」と「イスラエルとハマス・ヒズボラの衝突」です。

まず、ロシアのウクライナ侵攻については、ウクライナへの支援を打ち切り、領土を一部譲り渡すなどの和平案についても示唆していました。

ーートランプ氏は“ウクライナ戦争は24時間以内に終結できる”と言っていたが、どう動いていく?

フジテレビ・立石修解説委員室長:
トランプ氏が考えている停戦案は、ロシアが占拠している地域とウクライナ側の間の最前線の地域に非武装地帯を設定するものだという見方が出ています。
トランプ氏は、この案については朝鮮戦争をモデルにしているといわれていて、韓国と北朝鮮の間にある非武装地帯「38度線」のようなエリアを設定すると。
これでは力による現状変更を容認することになり、ゼレンスキー大統領にとっては到底受け入れることが難しい案ですね。

ーープーチン氏はトランプ氏の停戦案はどう見る?

フジテレビ・立石修解説委員室長:
プーチン氏とトランプ氏の関係から見ると、前向きにとらえている可能性もあります。
早速、ロシア議会の幹部が、トランプ氏が当選確実と出たあとのインタビューで、「トランプ氏が大統領になれば、来年春ごろまでに争いが収束する」という見通しを発言しています。
この発言は西側の足並みの乱れ、ヨーロッパとアメリカ内の乱れを狙ったものだと思われます。

ーートランプ氏は止められる?

スペシャルキャスター パトリック・ハーラン氏(パックン):
この案は、プーチン氏は合意すると思います。ゼレンスキー氏は、アメリカの支援がないなら仕方なく合意するかもしれませんが、これは終戦というよりも降伏宣言だと思います。
非武装地帯を作ったとしても、北朝鮮と韓国の間では約70年もずっと緊張している状態なので、むしろこれは悪い結果になると思います。領土を譲渡してはいけないと思います。

そして2つ目、「イスラエルとハマス・ヒズボラの衝突」ですが、アメリカは争いの早期終結を口実に、イスラエルの攻撃強化戦略を容認するといわれています。

ーー容認すれば早く終わるのかというところだが?

フジテレビ・立石修解説委員室長:
難しいところです。実は今回の大統領選に合わせてイスラエルでも動きがありました。
選挙の直前に、ネタニヤフ首相がガラント国防相という人物を解任したと。
このガラントさんは停戦交渉に前向きな人物だったのですが、後任には強硬派を据えたんですね。
早期終結に至るかどうかは別として、イスラエルによる中東への攻撃がより激しくなる可能性が出てきています。

ーー「ウクライナ侵攻」にも「イスラエルとハマス・ヒズボラの争い」にもトランプ氏の影響はからんでくるわけだが、どういったところに注目する?

スペシャルキャスター パトリック・ハーラン氏(パックン):
トランプ氏1人でやろうとするのか、それとも国際の枠組みとか組織を使って、皆さんの力で終結に向かうのか難しいと思います。

選挙終えて1日ですが早速、トランプ氏の動向に注目が集まっているようです。

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