ポール・ナカソネ前米サイバー軍司令官=東京都港区で2024年11月7日、大前仁撮影

 米大統領選の結果を受けて、ポール・ナカソネ前米サイバー軍司令官は7日、「我々は日本をアジア太平洋地域の重要な同盟国と見なしてきた。その点は変わらないし、土台は堅固だ」と東京都内での記者会見で語った。来年1月にトランプ次期政権が誕生した後でも、対日政策の根幹は変わらないとの点を強調した。

 日系3世のナカソネ氏はトランプ前政権時代の2018年、サイバー軍司令官と国家安全保障局(NSA)長官に就任。バイデン政権が21年に発足した後も職にとどまり、今年2月に退任した。

 ナカソネ氏は「トランプ政権でもバイデン政権でも対日アプローチは変わらなかった」と指摘。日本ではトランプ氏が大統領に返り咲いた後に強硬な姿勢に転じるとの懸念も出ているが、それとは異なる見方を示した。

 ナカソネ氏は今月の叙勲で旭日大綬章を受章した。【大前仁】

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