米大統領選は5日開票され、共和党候補のトランプ前大統領が南部テキサス、フロリダ両州で勝利を確実にした。CNNが報じた。全米で2、3番目の大票田である両州はトランプ氏が優勢とみられていたが、今回も民主党候補のハリス副大統領を圧倒した。
大統領選では、人口などに応じて全米50州と首都ワシントンに割り当てられた計538人の選挙人の獲得数を競う。トランプ氏はテキサス州で40人、フロリダ州で30人の選挙人を確保した。
CNNによると、米東部時間5日午後9時(日本時間6日午前11時)過ぎの時点で、選挙人の獲得数はトランプ氏154人、ハリス氏30人。ただ、ハリス氏も全米最多の西部カリフォルニア州(54人)と4位の東部ニューヨーク州(28人)などで優位に立っており、開票が進むにつれてその差は縮まるとみられる。
テキサス、フロリダ両州は、選挙によっては接戦州に位置づけられることもある。しかし、トランプ氏の地元であるフロリダ州は近年、共和党の基盤が強くなっている。民主党の牙城であるカリフォルニア、ニューヨーク両州の人口が減少傾向にあるのに対して、南部両州は人口流入が続いており、共和党が優位を固めることは将来の党勢拡大にも意義が大きい。【ワシントン秋山信一】
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