米共和党のドナルド・トランプ前大統領は3日、大統領選(5日投開票)で当選した場合、選挙戦から撤退したロバート・ケネディ・ジュニア氏が次期政権で「大きな役割を果たす」と述べた。反ワクチン派のケネディ氏の主張に従い、特定のワクチンを禁止することも否定しなかった。米NBCテレビの取材に答えた。
民主党の名門一族出身のケネディ氏は弁護士で、今回の大統領選に無所属で出馬を表明後、8月にトランプ氏への支持に転じた。10月末には、トランプ氏から公衆衛生分野の連邦機関を統制する役割を「約束された」と主張していた。
トランプ氏はNBCに対し、次期政権でのケネディ氏の役職についての明言は避けたが、「大きな役割を果たす」と強調。特定のワクチンの禁止についても「彼(ケネディ氏)や他の人々と話し、自分で決定する。ただし彼は才能ある男で、確固たる意見を持っている」と含みを持たせた。
ケネディ氏は医学的に否定されているワクチンと自閉症を結びつける主張を広め、新型コロナウイルスのワクチンにも否定的な発信を続けた。【ニューヨーク八田浩輔】
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