ロシアのペスコフ大統領報道官(タス=共同)

ロシアのペスコフ大統領報道官は28日、欧米諸国がウクライナ侵攻への制裁で凍結した露資産を接収しウクライナ支援に活用すれば欧米の投資環境に深刻なダメージになると警告し、ロシアは法的手段で「最後まで争う」と強調した。

国営テレビの取材にペスコフ氏は、資産を接収すれば投資者の信用は失われ「欧米経済は終わりだ。信用回復には数十年かかるだろう」と指摘。「今の戦況を見れば結果は決まっている」とし、侵攻作戦の勝利に自信を示した。

露外務省のザハロワ情報局長も28日、凍結資産の接収は「盗み」だと批判。「厳しく対抗する」と報復を示唆した。露中央銀行のナビウリナ総裁も26日の記者会見で、ロシアは凍結された資産に正当な所有権があると強調。法的手段で返還を求めていく考えを示した。

米メディアなどによると、日米欧で凍結された露中銀の資産は約2800億ドル(約44兆円)。(共同)

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