韓国の脱北者団体が北朝鮮にビラを撒こうとしたところ、中止を求める地元の自治体や反対する市民団体も現れて現場は混乱に陥り、ビラの散布は急きょ中止となりました。

記者
「脱北者団体がビラを撒こうとしたところ、反対する人たちも現れ、一触即発の状況となっています」

韓国の脱北者団体はきょう、南北の軍事境界線に近い坡州市で、拉致被害者の情報提供などを訴えるビラを北朝鮮へ撒く様子をメディアに公開しようとしました。

しかし、坡州市を管轄する京畿道は今月、南北間の緊張が高まっているとして、坡州市を「危険区域」に指定。北朝鮮へのビラの散布は処罰の対象となっていて、市が現場で中止を求めました。

坡州市 金京一 市長
「北へビラを撒く行為は、北にごみ風船や拡声器攻撃の口実を与えています。違法行為をやめて、すぐに退去してください」

さらに、ビラの散布を反対する市民団体も現れ、警察官が止めに入るなど、現場は一時、混乱に陥りました。

こうしたことを受け、脱北者団体はビラの散布を中止しました。

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