(写真はイメージです) Joran Quinten-Unsplash

<瞑想デッキに足をかけた瞬間にかまれ「足が焼けるようにズキズキした」という>

ホテルで休暇を楽しんでいた女性が、ヘビにかまれて丸4日間入院する羽目になった。

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BBCによると、イギリスのシュロップシャー州シフナルから休暇でキプロスを訪れていたサム・ウェストは、東方クサリヘビに襲われた。ヘビに足首をかまれたのは、ホテル「アトランティカ・アフロディーテ・ヒルズ」で瞑想デッキに足をかけた時だった。

「反応する間もなく左足首をかまれた」とウェストはBBCに語っている。「私はヘビを振り払いながら、ヘビにかまれたと叫んだ。足が焼けるようにズキズキした。瞬時に痛みが走った」

ホテル係員と旅行会社TUIの担当者がすぐ助けに駆け付け、ウェストはそのまま病院に運ばれて抗毒治療を受けた。

本誌はTUIとホテルに電子メールでコメントを求めている。

東方クサリヘビはキプロスや北アフリカに生息する固有種で、猛毒をもち、人がかまれた場合はすぐ治療しなければ死亡することもある。

40歳の誕生日を祝う休暇中だったウェストは、抗毒治療を受けて計4日間、集中治療室に入院。車椅子の使用を強いられ、帰国のため飛行機に搭乗できるようになるまでには数日かかった。

退院後は車椅子が使用できる別のホテルに滞在するため、1泊310ユーロ(約5万円)を負担しなければならなかった。

BBCによると、ウェストは保険会社に連絡を取っているという。

ヘビは長く伸びた雑草の中に潜むことが多く、ホテルはその後、瞑想デッキ周辺の草を刈り取った。

「あのデッキで行われていたアクティビティはダンススタジオに変更になった。それでもホテル利用客はあのデッキを使い続けて周辺を散策している」とウェストは話す。

事が起きれば重大だが、ヘビにかまれるケースはそれほど多くない。クサリヘビが人をかむのは、驚いたり直接的な危険を感じたりした場合のみ。ただし突発的にかまれることもある。例えば、もし踏みつけられればヘビは襲いかかる。

アメリカ国立医学図書館の研究によると、東方クサリヘビの毒は命にかかわる血流障害や腎臓の機能低下、かまれた箇所の虚血(血液や酸素が行き渡らない状態)を引き起こす。

さらに、かまれた部位の周辺で「局所的な激しい痛み、腫れ、めまい、脱力感、低血圧、かゆみ」といったさまざまな症状を発症することもある。

ヘビは一般的に、暖かくなる春から夏にかけて活動が活発になり、それだけかまれる可能性も高まる。変温動物のヘビは大抵、日差しが強くなると隠れ場所を探し、結果として人との距離が近くなることがある。

(翻訳:鈴木聖子)

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