東京電力福島第1原発の処理水海洋放出を巡り、中国の専門家がモニタリング(監視)に参加し、周辺海域の海水サンプルを初めて採取したことが分かった。外務省幹部が31日明らかにした。日中両政府は9月にモニタリング体制の拡充で一致していた。
モニタリングは10月、国際原子力機関(IAEA)が実施し、中国、韓国、スイスの専門家も参加した。従来はIAEAのみがサンプルを採取できたが、10月は参加国の専門家も採取できるようになった。日中両国は拡充したモニタリング結果を踏まえ、中国が停止している日本産水産物の輸入を再開することで合意している。【小田中大】
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