超円安　GWの海外旅行に影響　東京は世界40の観光地で4番目に“安い都市”に

　歴史的な円安の影響で、GWの海外旅行にも影響が出ています。

■お得な世界の旅行先ランキング 英調査

　円相場です。

　2024年1月4日は143円台でしたが、4月24日時点で155円を突破し、約34年ぶりの水準です。約3カ月半で、12円ほど下落しています。

　イギリスの企業が、2024年のお得な世界の旅行先を発表しました。

　現地の物価の安さをもとに順位付けしたもので、イギリス人観光客が購入しそうな旅行中の嗜好品や必需品8項目を比較しています。ワインを含むコース料理、コーヒー1杯、ビール1瓶、日焼け止めなどです。実質的に滞在費用の安い観光地ランキングということになります。

　ランキングの結果です。

　1位はベトナムのホイアン、2位は南アフリカのケープタウン、3位のケニアのモンパサに次いで、 4位が東京です。 世界40の観光地で、4番目に“安い都市”になりました。

　東京の場合、グラスワイン1杯（平均約700円）と、ミネラルウォーター1.5リットル（約130円）の安さが、推定滞在費を押し下げたということです。

　日本を訪れている外国人観光客の声です。

　訪日外国人旅行者数は急激に回復しています。

　2023年は約2507万人。前の年の6.5倍です。さらに、2024年3月の推計値は、約308万人で、単月として初めて300万人を超えました。

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■GWの日本人海外旅行者数　コロナ前比で半減

　歴史的な円安が、ゴールデンウィークの海外旅行にも影響しています。

　JTBによると、2024年のゴールデンウィークに海外旅行をする日本人の旅行者数は52万人。前の年と比べると、168％ですが、コロナ前の2019年と比べるとおよそ半減です。平均費用は、1人26万9000円です。

　JTBの担当者は、2024年の傾向について、「平均費用は、円安や物価高の影響により上昇。旅行意欲は高めだが、旅費の高騰を受け、行き先は近場が多く、特にアジアの人気が高い」ということです。

　2024年のゴールデンウィークの行き先トップ3です。

　1位は『韓国』、2位は『東南アジア』、3位は『台湾』です。コロナ前の2019年に2位だったヨーロッパ、3位だったハワイは順位を落としています。

　経済評論家の加谷さんによると、「日本人の海外旅行が急に増えることは、しばらくない。有効パスポート数もコロナ禍をはさみ、減り続けている。しばらく海外旅行は様子見する、という人が多いのではないか」ということです。

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■海外旅行ピンチ！自炊で節約する人も

　海外の物価です。

　ニューヨークの日系ラーメン店で、豚骨ラーメンは、約3255円。トッピングの半熟玉子は、1個約465円。グラスの生ビールは、約2015円。

　チップと消費税をプラスすると、約7285円になります。

　ハワイのスーパーマーケットです。

　トマト3個が約1083円で、日本の約3倍。卵1パック12個入りが約1238円で、日本の約5倍です。

　現地のツアーガイドさんによると、「現地は高いので、インスタントなどの食材を日本から持ってきて自炊している人もいる」ということです。

　オーストラリアのスーパーマーケットです。

　もやし1袋が、約250円で日本の約10倍。サンドイッチが約700円、日本の約3倍です。シドニー在住の方は、「日本のコンビニの方がおいしくて安い」と話しています。

　アメリカでは、いろいろな物が高くなっています。

　ニューヨークのポロシャツです。日系ブランドのポロシャツは、ニューヨークでは約4634円。 日本では2990円なので、約1.5倍です。

　ミュージカル『ライオンキング』のチケット代は、ニューヨークは、約2〜5万円ですが、日本では5000円〜1万3000円で、約4倍です。

　ビッグマックは、アメリカが約1060円、日本は480円です。（一部店舗、デリバリーの価格は異なる）約2倍です。

（「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年4月25日放送分より）