米国のバノン元首席戦略官=2023年1月撮影、AP

 米連邦議会で民主党主導の委員会による召喚に応じず、議会侮辱罪で7月から収監されていたバノン元首席戦略官が29日、刑期を終えて出所した。バノン氏は共和党のトランプ前大統領の元側近で、保守派には根強い人気がある。出所後には自身のポッドキャスト番組に早速出演し、11月5日の大統領選で返り咲きを目指すトランプ氏に投票するよう呼びかけた。

 バノン氏は番組で「私は政治囚として(民主党の)ペロシ前下院議長に収監されたが、4カ月間の収監は私を壊さず、むしろ私に力を与えた」と強調した。

 またトランプ氏が勝利した場合、民主党が司法闘争やトランプ氏の正当性を疑問視する運動を展開すると予想し、選挙後もトランプ氏を支援する運動を止めないように呼びかけた。

 バノン氏は7月から東部コネティカット州の刑事施設で収監されていた。米メディアによると、収監中は週1回、受刑者に歴史や政治を教えていたという。【ワシントン秋山信一】

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