11月5日投開票の米大統領選に向け、民主党のハリス副大統領の陣営が著名人を含めた「総力戦」を展開している。激戦州の南部ジョージア州であった24日の集会には、米大物歌手ブルース・スプリングスティーンさんや黒人俳優のサミュエル・L・ジャクソンさんらが登壇。米メディアによると、25日の南部テキサス州の集会では人気歌手ビヨンセさんが参加する見通しだ。
ジョージア州は有権者の3割を従来民主党が支持基盤としてきた黒人が占める一方、ハリス氏は黒人男性の間での支持が伸び悩んでいるとされる。
24日はスプリングスティーンさんが労働者とアメリカンドリームを歌った「プロミスト・ランド」などを披露し、「トランプは米国の暴君を目指している」などと批判。またオバマ元大統領が初めてハリス氏と一緒に集会に臨んだほか、ジャクソンさんや映画監督のスパイク・リーさんも登壇し、ハリス氏への支持を訴えた。
米紙ワシントン・ポストによると、25日はビヨンセさんが集会でハリス氏への支持を正式に表明する見通し。投開票まで2週間を切る中、勢いに陰りが出ていると指摘されるハリス氏の陣営は、著名人らの支援を受けてテコ入れを図る狙いがあるとみられる。【ワシントン松井聡】
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