レバノン南部で24日、イスラエル軍の攻撃によりレバノン軍の兵士3人が死亡した。ロイター通信などが報じた。イスラエル軍はレバノンでイスラム教シーア派組織ヒズボラの掃討作戦を続けており、「レバノン軍の兵士を傷つける意図はない」としているが、国際社会の非難が高まりそうだ。
報道によると、レバノン軍は負傷者の救助活動中にイスラエル軍の攻撃を受けた。イスラエル軍がヒズボラに対する攻勢を強めた9月下旬以降、少なくとも11人のレバノン軍の兵士が死亡したという。イスラエル軍は「誤って攻撃したかどうか調査している」と述べた。
レバノン軍は南部の安定のため、国連レバノン暫定軍(UNIFIL)と合同で巡回などを続けてきた。だが、イスラエル軍はレバノンに侵攻してからUNIFILの拠点にも攻撃を繰り返しており、兵士を派遣しているイタリアやフランスなどが批判を強めていた。
一方、フランスの首都パリでは24日、レバノン支援を協議する国際会議が開かれ、約70カ国と15の国際機関が参加した。AP通信などによると、会議では避難民の支援などのほか、レバノン軍の強化についても協議。レバノンのミカティ暫定首相は、停戦すれば8000人規模のレバノン軍を展開する考えを示し、国際社会の支援を求めた。各国は人道支援と軍事支援で計10億ドル(約1500億円)の拠出を表明した。【カイロ金子淳】
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