アメリカ大統領選挙まであと2週間。選挙の勝敗を左右する激戦州の若者は、今何を思うのか取材した。
■トランプ前大統領「アルバイト体験」で無党派層にアピール
マクドナルドでアルバイト体験 この記事の写真20日、激戦州のペンシルベニア州フィラデルフィアの空港に降り立ったドナルド・トランプ前大統領(78)。向かった先は、マクドナルドだ。
共和党 大統領候補ドナルド・トランプ前大統領
「フライドポテトのカウンターで働きたいんだが…」 店長
「もちろん」 トランプ前大統領
「いくら払ってくれるんだい?」 エプロン姿でポテトを揚げる
トランプ前大統領は店員に教わりながらエプロン姿でポテトを揚げ、ドライブスルーの客に商品を手渡しした。
トランプ前大統領「一日中やっていられそうだ。この仕事は嫌いじゃない。また働きにくるかもしれないな」 アルバイト体験の狙い
今回のアルバイト体験は、庶民派を演出することで無党派層にアピールする狙いがあるとみられている。
支持者が、ハリス氏の60歳の誕生日を祝福一方、民主党大統領候補のカマラ・ハリス副大統領(60)は、同じく激戦州の一つであるジョージア州の黒人教会で、参加した支持者たちに60歳の誕生日を祝福されていた。
また別の会場では、歌手のスティービー・ワンダーさんが自身のヒット曲で祝福した。
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■カギを握る「激戦州の若者」を取材■カギを握る「激戦州の若者」を取材
大統領選挙まで2週間投票まで、あと2週間。勝敗のカギを握るペンシルベニア州を取材した。
すると、見えてきたのは若者の支持獲得に汗をかくトランプ陣営の姿だった。
18歳の有権者 18歳の有権者「18歳で今回が初めての投票で、とてもワクワクしています。僕らの世代は政治には関心が高いと思う。特にSNSを使って多くの若者がオンラインで情報を得て、問題について学んでいます」
投票権を持つ18歳から27歳の世代は、全米でおよそ4200万人。激戦州だけでもおよそ700万人いるとされ、両陣営は若い世代をどう取り込むか、しのぎを削っている。
そんななか、トランプ陣営は過去の選挙戦よりも若い世代を現場に動員して支持の拡大を狙っている。
コーディ・ミラーさん(21)住宅を一軒一軒訪ね歩くのは21歳の大学生、コーディ・ミラーさん。トランプ氏支持を呼び掛けるため、週末を利用して南部ノースカロライナ州から応援に駆け付けた若者だ。
ミラーさん「このアプリを見れば、そこに住む家族や彼らがどの政党に傾いているかまで見ることができるのです。若い世代でないと、若い有権者と必要な関係を築くのは難しいですから」 激戦州を中心に草の根ネットワークを構築
3度目の大統領選となるトランプ陣営は今回、ボランティアだけでなく時給20ドルほどで人を雇い、激戦州を中心に草の根ネットワークを構築しているという。
共和党支持の学生団体の会長ペンシルベニア州の大学キャンパスで行われていた共和党支持の会合で話を聞いてみた。
共和党支持の学生団体の会長「トランプ氏が当選するかどうかを左右する場所で、違いを生み出したいんです」 共和党支持の学生団体の代表
「若者にとって、この選挙は今後10年、20年、どんな国に住みたいのかということで、間違いなく再編と変化の選挙になる」 イーロン・マスク氏が、激戦州の有権者に100万ドルをプレゼントする様子
こうしたなか、トランプ氏を支持する実業家のイーロン・マスク氏が、激戦州の有権者2人に100万ドルをプレゼントする様子が選挙コマーシャルに登場した。
当選者 クリスティン・フィシュネルさん「自分の名前が呼ばれた時は人生で一番驚きました。賞金には縁がなかったし、100万ドルが当たるなんて。今でも興奮しています」 違法ではないかと指摘する声も
マスク氏は、激戦州の登録有権者のなかから抽選で毎日1人を選び、100万ドルを配ると表明した。
しかし、違法ではないかと指摘する声も上がり、波紋が広がっている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年10月23日放送分より)
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