日本でも人気があるアメリカのアパレル大手「アバクロンビー・アンド・フィッチ」の前CEOら3人が、男性モデルら15人の性的人身売買に関与したとして逮捕・起訴されました。
ニューヨークの検察当局は22日、アバクロンビー・アンド・フィッチの前CEOマイケル・ジェフリーズ被告とパートナーのマシュー・スミス被告、ジェームズ・ジェイコブソン被告ら3人を逮捕・起訴したと発表しました。
起訴状などによりますと、ジェフリーズ被告らは2008年から2015年までの間、男性モデルら15人に対し、ニューヨークの自宅やヨーロッパのホテルなどで自身や他の関係者との性行為を強要し、性的人身売買などの罪に問われています。
当時、アバクロンビー・アンド・フィッチの広告に起用されることはモデルとしての成功を意味し、被害者の中には19歳の男性もいました。
ジェフリーズ被告らが主催するイベントで被害男性らは性行為を強要されることを知らず、場合によっては薬物を飲まされた他、他言しないよう契約書に署名させられていました。
記者会見をした捜査当局は「ジェフリーズ被告らは広告モデルとして起用されるかもしれないというニンジンをぶら下げた」と指摘し、「ファッションやエンターテインメント業界の成功を夢見る若者を自身の性的な快楽のために餌食にした」と強調しました。
捜査当局はまた「他にも何十人もの被害者がいる可能性がある」として、情報の提供を呼び掛けています。
アバクロンビー・アンド・フィッチは日本でも「アバクロ」の通称で若者を中心に人気があり、進出当初は男性モデルを店員として起用し話題を集めていました。
今回の起訴について、アバクロンビー・アンド・フィッチは「本件についてコメントはない」としています。
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