ウクライナの隣国で旧ソ連の構成国だったモルドバの大統領選挙は決選投票が行われることになりました。
EU(ヨーロッパ連合)への加盟を問う国民投票は僅差で「賛成」が過半数を占め、親欧米派やロシアがお互いの不正や介入を主張しています。
20日に投票が行われたモルドバの大統領選挙は、親欧米派でEU加盟を目指す現職のサンドゥ大統領が得票トップとなりました。
しかし、過半数に届かなかったため、2位で親ロシアの社会党が推薦するストイアノグロ元検事総長との決戦投票が11月3日に行われることになりました。
一方、EU加盟への是非を問う国民投票は、事前の世論調査では加盟賛成派が優位と言われていましたが、賛成が50.42%(開票率99.82%時点)と非常に僅差で過半数に達しました。
サンドゥ大統領は今月21日、人口の1割強にあたる30万票が買収されていた明確な証拠があると述べました。
モルドバへの影響力を維持したいロシアが買収のほか、偽情報の拡散などで、選挙介入した疑惑が強まっています。
EUの報道官も「ロシアによる前例のない干渉に直面していたという直接的な情報を入手している」と述べました。
一方、ロイター通信によりますと、ロシア大統領府のペスコフ報道官は「モルドバの選挙は自由な選挙ではなく野党は当局から弾圧を受けている」などとコメントしたということです。
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