旧ソ連のモルドバで大統領選挙が行われ、現職がリードしたものの過半数には届かず、決選投票にすすむことになりました。同時に実施されたEU=ヨーロッパ連合への加盟の是非を問う国民投票は賛否が拮抗しています。
モルドバでは20日、大統領選とEU加盟の是非を問う国民投票が行われました。中央選挙管理委員会によりますと、一部をのぞいて開票はほぼ終わり、親欧米派の現職のサンドゥ大統領が42%、親ロシア派政党の支援を受けた元検事総長ストヤノグロ氏が26%と、どの候補も過半数には届きませんでした。
両者の決選投票は11月3日に行われることになります。
また、国民投票は、事前の世論調査ではEU加盟賛成が多数とされていましたが、賛成が50.29%、反対が49.71%と拮抗しています。
苦戦を強いられた形のサンドゥ氏は21日、「モルドバは自由と民主主義に対する前例のない攻撃に直面している。外国勢力と結託した犯罪集団が30万票の買収を企てた証拠がある」と主張しました。
今回の投票をめぐっては、モルドバを勢力圏にとどめたいロシア側が大規模な買収や偽情報拡散などを仕掛けたと指摘され、ロシアは否定していました。
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