前線で戦闘に従事する女性兵士は既に1万人超 ANDRIY DUBCHAKーFRONTLINER/GETTY IMAGES
<今年1月時点で既に軍務に就く女性は4万5000人を超えている。ウクライナ軍は女性の徴兵に踏み切るのか?>
女性の徴兵もあり得る──。ウクライナが兵力増強に悩むなか、同国軍前総司令官のザルジニー駐英大使が10月17日、英王立国際問題研究所の講演でそう発言した。「欧州を戦争から救うために女性を徴兵する必要があるなら、私たちは必ずそうする」
ロシアのウクライナ侵攻から2年半以上が過ぎた今、両国は消耗し切った兵力の補強というジレンマに直面している。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルが9月に報じたところによれば、両軍兵士の死傷者数は約100万人だ。
ウクライナ当局者からは、首都キーウが陥落したら、ロシアの攻撃はほかの欧州諸国に及ぶとの声が上がっている。ウクライナ政府系メディアによると、今年1月時点で、軍務に就く女性は既に4万5000人を超える。
今年7月、ステファニシナ欧州統合担当副首相(当時)は、女性1万人以上が前線で戦っていると語った。「力を合わせてロシアに立ち向かっている。男性も、女性も」
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