イスラエル軍は17日、パレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスの最高指導者、ヤヒヤ・シンワル氏を殺害したと発表した。シンワル氏は、ハマスが昨年10月に実施した越境攻撃の首謀者とされ、イスラエル軍にとって最重要の標的だった。
シンワル氏の殺害は、イスラエルにとっては戦闘が始まって以来、最大の「戦果」と言える。ガザ地区の戦闘は大きな節目を迎えた形だ。
発表によると、軍は過去数週間にわたり、ハマス幹部が潜伏しているとの情報を基にガザ地区南部で軍事作戦を実施。16日に戦闘員3人を殺害し、DNA検査などを通じて、このうち1人がシンワル氏だったと確認したという。
昨年10月の越境攻撃では、ハマスの戦闘員がイスラエル側に侵入し、民間人ら約1200人を殺害したほか、約250人を拉致して人質にした。これを受け、イスラエル軍はガザ地区で戦闘を開始。ガザの保健当局によると、ガザ側ではこれまでの戦闘で4万人以上が死亡している。【カイロ金子淳】
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