世界最大手の半導体メーカーの台湾のTSMCが17日、今年7月から9月期の決算を発表し、売上高、純利益ともに四半期ベースで過去最高だったと明らかにしました。
熊本県で2つ目の工場建設を計画しているTSMCはAI産業からの旺盛な需要などを背景に、半導体メーカーとしての好調ぶりを見せました。
TSMCが17日に開いた説明会によりますと、7月から9月期の売上高は7596億台湾ドル、約3兆5000億円で、前年同期比で39%の増加となりました。
また、純利益は3252億台湾ドル、約1兆5000億円で、54%の増加となりました。
四半期ベースでは過去最高ということです。
TSMCはこうした業績の要因に、スマートフォンやAI向けの半導体販売の好調さを挙げました。
AI産業からの半導体需要に関しては「この需要は本物であり、しかも始まったばかりだ」とみていて、「顧客(企業)の成長のために最先端の技術を提供し続ける」としています。
TSMCは熊本県やアメリカ・アリゾナ州など、世界各地で工場建設を進めています。
熊本工場に関しては「政府や自治体の力強いサポートを受けて成功裏に進んでいる」とし、近く量産が始まれば「台湾の工場と同様、高品質で信頼できる製品を送り出せる」と説明しました。
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