米南部ジョージア州で、期日前投票を済ませた有権者=2024年10月15日、AP

 11月の米大統領選に向けた期日前投票が激戦7州で本格化し、南部ジョージア州の自宅でホスピスケアを受けているカーター元大統領(100)も16日に郵便投票を済ませた。米メディアが報じた。ジョージア州では期日前投票の初日となる15日、1日当たりでは過去最多の約33万人が利用し、関心の高さを示した。

 期日前投票の時期やルールは州によって異なり、まだ始まっていない州もある。NBCニュースによると、全米では16日午後時点で約683万人が期日前投票を済ませた。激戦7州では東部ペンシルベニア、中西部ミシガン、ウィスコンシン、南部ノースカロライナの4州で民主党員の利用が先行している。一方、西部アリゾナ、ネバダ両州では共和党員が上回っている。ジョージア州はほぼ同数だ。

 共和党支持者には、投票日に投票所に行くことを好む人が多い傾向がある。共和党のトランプ前大統領が2020年大統領選で「郵便投票は不正の温床だ」と非難したことも影響している。トランプ氏は依然として郵便投票に懐疑的だが、今回は期日前投票で確実に得票することも重視しており、支持者には早期の投票を呼びかけている。【ワシントン秋山信一】

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