1994年に米ハワイ州で日本人女性占師とその息子を殺害したとして有罪判決を受け、約30年にわたり服役していた福迫(ふくさく)雷太受刑者(59)が14日、同州オアフ島の刑務所内で刺されて死亡した。米メディアが伝えた。警察は同房の男性受刑者(38)を容疑者とみて、動機を調べている。
米メディアによると、刑務官が13日深夜、福迫受刑者が房内で血を流して倒れているのを発見した。その後、死亡が確認された。近くで凶器も見つかった。
福迫受刑者は94年2月に藤田小女姫(こととめ)さん(当時56歳)と長男の吾郎さん(当時21歳)を射殺したとして起訴され、殺人罪で終身刑を受けた。
福迫受刑者は事件直後に日本へ帰国していたが、日米犯罪人引き渡し条約に基づいて、日本人で初めて身柄が米側へ引き渡された。【ツーソン(アリゾナ州)中村聡也】
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