ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアに対し、北朝鮮が兵器の供与だけではなく人員の派遣も行っていると主張し、欧米各国にさらなる支援の必要性を訴えました。

ゼレンスキー大統領は13日、ビデオ演説で、「ロシアと北朝鮮の協力関係が深まっている」と指摘したうえで、「兵器だけではなく、北朝鮮から占領軍への人の移送も行われている」と述べ、北朝鮮がロシアに対し、ミサイルなどの武器供与に加えて人員も派遣していると批判しました。

ロシアと北朝鮮をめぐっては、ウクライナ東部のロシア側が支配する地域で、北朝鮮の将校6人がウクライナ軍による攻撃で死亡したと、今月、地元メディアが伝えています。

また、アメリカのワシントン・ポストは11日、ウクライナ軍当局者の話として、現在、数千人の北朝鮮兵がロシアで訓練を受けていて、年末までに前線に配備される可能性があるとの見方を伝えています。

ゼレンスキー大統領は、ロシアと北朝鮮の協力関係が深まっていることに危機感を示し、欧米各国に対し連携の強化とさらなる支援の必要性を訴えました。

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