ヨーロッパを歴訪しているウクライナのゼレンスキー大統領がイギリスの首相やフランスの大統領らと相次いで会談し、ロシアとの戦争における「勝利計画」について説明しました。

 ゼレンスキー大統領は10日、イギリス首相官邸でスターマー首相と会談し、ウクライナが求める支援の具体案などを盛り込んだ勝利計画について議論しました。

 計画の具体的な内容は明らかにされていませんが、ゼレンスキー大統領はイギリスが供与した長距離巡航ミサイル「ストームシャドー」について、ロシア国内の軍事目標への使用の許可を改めて求めたとみられています。

 会談には新たにNATO(北大西洋条約機構)の事務総長に就任したオランダのルッテ前首相も加わり、ウクライナ支援を強化することで一致しました。

 ゼレンスキー大統領は午後にはパリを訪れ、マクロン大統領と会談しました。

 会談後には、「欧米諸国とウクライナの当局者が、ロシアとの停戦の条件について協議している」との報道が出ていることを念頭に、「今は停戦に関する話をする時ではないし、我々は話していない」と表明しました。

 そのうえで、「長距離兵器の使用許可と弾薬が必要だ」と改めて訴えました。

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