ローマ教皇フランシスコは、パレスチナのイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃から1年となった10月7日、中東での戦争を終わらせることができていない国際社会の「恥ずべき無力さ」を批判した。2日、バチカンで撮影(2024年 ロイター/Guglielmo Mangiapane)

ローマ教皇フランシスコは、パレスチナのイスラム組織ハマスによるイスラエル攻撃から1年となった7日、中東での戦争を終わらせることができていない国際社会の「恥ずべき無力さ」を批判した。

教皇は中東地域のカトリック教徒に宛てた公開書簡で「1年前、憎悪の導火線に火が付いた。それは消えるどころか、暴力の連鎖となって爆発した。対話と平和という最も必要で望まれているものに心を向ける人はほとんどいないようだ」と指摘。

「暴力は決して平和をもたらさない。歴史がそれを証明しているにもかかわらず、長年にわたる紛争はわれわれに何も教えてくれなかったようだ」と述べた。

教皇はまた、この日を世界平和のための祈りと断食の日とし、世界のカトリック教徒に参加を呼びかけた。

さらに「長きにわたり戦いに巻き込まれ、苦境に立たされている(パレスチナ自治区)ガザの人々と私は共にいる。毎日あなた方のことを思い、祈っている。家を追われ、学校や仕事を放棄させられ、爆撃から逃れる場所を見つけざるを得ないあなた方と共にいる」とガザ住民に語りかけた。



[ロイター]


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