アメリカ南部に先週上陸したハリケーン「へリーン」による死者が130人を超え、被害が拡大しています。

ハリケーン「へリーン」は先週フロリダ州に上陸し、その後勢力を弱めていますが、各地に甚大な被害をもたらしています。

現地メディアなどによりますと、ノースカロライナ州やサウスカロライナ州、ジョージア州など6つの州で死者があわせて130人を超えました。

また、現地時間 9月30日時点で通信の遮断により安否の確認がとれない人が600人近くいて、懸念が広がっています。

中でもノースカロライナ州では死者が40人を超え、被害状況から今後も数が増える見込みです。

クーパー州知事:
信じがたい被害だ。このようなことに備えていてもこれは州西部では前代未聞の状況だ。

バイデン大統領は被災地への支援を強調した上で、2日に現地を視察する予定だと明らかにしました。

ハリス副大統領も「できるだけ早く現地入りしたい」との意向を示しています。

一方、トランプ前大統領は現地時間9月30日、ジョージア州の被災地に一足先に入り、通信環境の復旧のために自身を支援しているイーロン・マスク氏と話をし、被災者が衛星インターネットサービス「スターリンク」を使えるよう依頼したとアピールしました。

甚大な被害が発生しているノースカロライナ州とジョージア州は11月の大統領選挙の接戦州で、両候補にとっては災害対応を通じて有権者にアピールをしたい背景もありそうです。

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