イスラエル軍は中東レバノンの首都ベイルート中心部に対して、初めて空爆を行いました。レバノンでは攻撃の激化により避難民が100万人に達した可能性があります。
ロイター通信によりますと、イスラエル軍は30日、レバノンの首都ベイルートの中心部に空爆を行いました。この攻撃でイスラエルと対立するパレスチナ解放人民戦線の指導者3人が死亡したということです。
去年10月からレバノンを拠点とするイスラム教シーア派組織ヒズボラと交戦を続けるイスラエル軍は、今月に入ってレバノンへの攻撃を激化させていましたが、首都中心部を狙った攻撃はこれが初めてとみられます。
レバノンでは、過去2週間で1000人以上が死亡、避難民の数は人口のおよそ5分の1にあたる100万人に達した可能性があるということです。
事態の推移をアメリカ政府も注視しています。
アメリカ バイデン大統領
「(Q.中東の全面戦争は回避できますか)回避しなくてはならない。本当に」
カービー大統領補佐官
「ヒズボラやイラン、さらにイラクやシリアの武装勢力が反応するかもしれない。何らかの反応に備えなくてはいけません」
カービー大統領補佐官は、不測の事態に備えた追加の部隊が中東地域に展開していると説明するとともに、レバノンにいるアメリカ人に対して商用機が運航している間に国外に退避するよう呼びかけました。
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